小さな子どもの咳や息苦しさは、夜中に悪化することも多く、親御さんを不安にさせます。本記事は、咳の種類、家庭でできるケア、そして「すぐに受診すべき」呼吸のサインを整理するものです。診断を目的とせず、ご家庭での観察と受診の判断材料としてお読みください。 ■ 咳の「音」と「様子」を観察する

咳には特徴があります。コンコンと乾いた咳、ゴロゴロと湿った咳、ヒューヒュー・ゼーゼーという音を伴う咳など、音の違いで原因の手がかりになります。ただし音だけで判断するのは難しいため、咳の「回数」「続く時間」「機嫌や食欲」など、子どもの全体の様子をあわせて観察することが大切です。機嫌よく遊べていれば、まずは落ち着いて様子を見てよいことが多いです。 ■ 家庭でできるケア

部屋の湿度は50〜60%程度が咳を和らげやすく、加湿器や濡れタオルが役立ちます。水分をこまめに与え、痰を出しやすくしましょう。寝るときは上半身を少し高くすると楽になることがあります。タバコの煙や強い香りは避け、空気を清潔に保ちましょう。夜間に咳が強い場合は、部屋を少し暖かくして落ち着かせてください。 ■ すぐ受診すべき呼吸のサイン

次のサインが一つでもあれば、ためらわず医療機関へ。特に「呼吸の様子」は重要です。 ・呼吸が速い、肩で息をしている、胸や首の周りがへこむ ・鼻翼呼吸(鼻の穴が開く)、ゼーゼー・ヒューヒュー音が続く ・唇や爪の色が悪い、顔色が青白い ・意識がぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍い ・水分が飲めない、ぐったりしている ■ 受診の目安 ・呼吸に上記のサインが一つでもある ・8時間以上水分が取れていない、尿が出ていない ・39度以上の高熱が続く、咳で眠れない夜が何日も続く ・乳児(0〜1歳)の咳・息苦しさは、様子より早めの受診